金型製造工程

金型設計
 
ここでは、三次元CAD,CAMを使い、金型の設計や加工データーを作ります。
以前は、紙の二次元図面を使っていましたが、枚数が多くなったり管理しづらいので、今ではこの方法に変えています。


高速マシニングでの製品部形状加工
高速マシニングセンターは、加工時間を短縮したり、より細かい加工をするために主軸の回転を分間2万回転(1秒間に約333回転)から分間4万回転まで上げられる高性能機です。この機械では、シャープペンの芯より細い、直径0.1〜0.4mmの工具で加工します。


磨き工程
 
「人工ダイヤペースト」を使い鏡のように手作業で磨いていきます。この工程は、製品の出来を左右するとても大切な行程です。一つの駒を磨くのに、約50時間から60時間もかかりましたが、レシプロラッパーなど電動工具を用いることで、約半分の時間で仕上がるようになりました。それと共に、日々技術の向上を目指しています。


ダイセットの機械加工
ダイセットは、出来上がった駒を、成形圧力に耐えられるように、しっかりとした金属で出来た、頑丈な型枠です。このダイセットを加工するのにもかなりの自動化が図られていますが、一部汎用機での作業もあります。


金型計測、検証
製品形状を彫りこみ磨き上げた駒を測定します。0.005mmの単位で寸法を管理し、お客様に測定データーとして随時提出しています。また、金型にキズなどがないか、仕上がり具合の程度などの検証も行います。


金型組立、完成
金型は10枚ほどのプレートで構成され、総重量約250Kgです。成形時のバリなどが発生しないように、最終段階での微細な調整がとても重要になってきます。