金型は私たちの生活に密接に結びついています。
テレビやカメラ、自動車、文房具、ゲーム機、携帯電話等に至るまで、多くの工業製品は、ふんだんにプラスチックが使用されており、プラスチックは、私たちの生活にとって、とても馴染の深い物となっています。
私たちの生活を取り巻いている工業製品は、今や「プラスチック」が無くてはならない物となっています。これから紹介する「金型」が、この「プラスチック工業製品」の品質や生産性を決定づけ、現代の私たちの生活を大きく支えているのです。
製作の喜びに、意欲と情熱を持ち続けたいと思っています。
金型製作において、製品の形状をより正確に、美しく、金属に彫りこむことがとても大切です。「金型彫刻」とは、金型を製造する過程において無くてはならない「技術」です。
今まで、金型彫刻を「平面彫刻機」や、今でも多く使用されている「放電加工機」によって行っていました。そして、それらの機械では加工できない部分を「タガネ」や「ケサゲ」を使って手作りで仕上げ、その後きれいに「みがく」という作業をしていました。しかし現在では、三次元による設計技術(3D CAD)が進歩し、それを利用した、三次元加工プログラム(3D CAM)による加工が主流となっています。今では、それらの技術を積極的に取り入れ、今までの技術に新しい息を吹き込むことで、常に新鮮な発想に立ち返り、初心を忘れぬよう心がけています。プラスチック工業製品が出来上がるまでには、様々な工程が待ち受けていますが、製造においてそれらの原点となるのが「金型製作」です。金型の存在が無ければ、この世の中に、プラスチック工業製品の存在は在り得ないのです。
この、製品の原点とも言える金型製作に、夢や希望を持って「製作の喜びに、意欲と情熱を持ち続けたい」と思っています。
有限会社 つぼい金型彫刻
代表取締役 坪居 豊彦